(高雄中央社)シベリアンハスキーとみられる犬が不十分なサイズのリュックサックに入れられている写真がインターネット上に投稿され、「虐待ではないのか」と批判の声が上がった。高雄市動物保護処は20日、通報を受け、飼い主に対し動物保護法違反で1万5千台湾元(約7万円)以上の過料を科すと公表した。
写真にはオートバイの運転者が一部が透明な素材で作られたリュックサックに犬を入れている姿が写されている。シベリアンハスキーは体を丸めて窮屈そうな状態で入れられていた。投稿を閲覧した人々からは「息苦しそう」「犬をいじめる人は地獄へ落ちろ」などのコメントが寄せられた。
同処は警察と連携し、通報者が撮影した写真に写っていた車両のナンバーからバイクの持ち主を割り出したという。また調査の結果、犬の健康状態に問題は見られなかったとした。
台湾の動物保護法では、ケージなどに動物を入れる場合、体を十分に伸ばせる空間を確保しなければならないと明記。長時間にわたって密閉された空間に入れておくことを禁じ、動物が呼吸できるよう空気穴を開放することを義務付けている。これらに違反した場合、1万5千元以上7万5千元(約35万円)以下の過料が科される。