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台湾東部沖地震から2年 被災地・花蓮の観光業者、信頼感の回復を待ち望む

現在のタロコ(太魯閣)渓谷。被害が比較的小さかった天祥エリアや緑水エリアなどは徐々に開放されている
現在のタロコ(太魯閣)渓谷。被害が比較的小さかった天祥エリアや緑水エリアなどは徐々に開放されている

(花蓮中央社)東部沖地震の発生から3日で2年を迎えた。被害が特に大きかった東部・花蓮県の景勝地、タロコ(太魯閣)渓谷では遊歩道の一般開放が徐々に再開され、交通も安定している。だが、昨年9月の洪水被害や海外旅行熱の高まりによって、観光客の足は遠のいたままだ。現地の旅行業者は「旅行の信頼感はまだ回復していない。今は我慢して待つしかない」と述べ、客足の回復を待ち望んでいる。

地震は2024年4月3日、午前7時58分ごろに発生。花蓮県で震度6強を観測し、台湾全土が揺れた。地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.2で、台湾では1999年の台湾大地震(M7.3)以来の大きさだった。この地震で18人が死亡、1000人以上が負傷。死者の多くがタロコ国家公園内で土砂崩れや落石に巻き込まれた。

公園管理処は被災後、復興作業を進め、被害が比較的小さかった天祥エリアや緑水エリアなどは徐々に開放されているが、砂卡礑や燕子口、九曲洞などの主要遊歩道は封鎖が続いている。

同処天祥管理站の高佽主任は、天祥エリアの入園者数は徐々に増えてはいるものの、地震前と比べると約3分の1程度だと嘆く。主要道路の中横公路の工事に伴う交通規制が実施されているため、入園者が大幅に伸びるのは、2028年に沿線の覆道工事が完了し、交通が正常に戻ってからだろうとの見方を示した。

花蓮の宿泊業者でつくる「花蓮旅館同業公会」の張琄菡理事長によれば、地震から2年で、会員135社のうち12社が休業または廃業したという。地震だけでなく、洪水被害の影響も重なった。張さんは、政府が推進した国内旅行振興策によって一時は客足が戻ったものの、補助はすでに終了し、今年の宿泊率は以前にも増して振るわない状況になっていると明かした。

長年観光ガイドを務める康さんは、花蓮には十分な観光資源があるものの、県内の各地域の特色を生かした農業観光や集落文化の体験、季節性のあるホタル観賞や温泉体験といったものをつなぎ合わせる仕組みが不足していると指摘する。効果的な宣伝によって、より長く滞在してもらえるようにすることが必要だと訴えた。

(張祈/編集:名切千絵)

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