(台北中央社)台湾語を学べる詩集「日花閃爍」が注目を集めている。作者の温若喬(おんじゃくきょう)さんは中央社の単独インタビューに応じ、詩を通じて「台湾語学習の負担とプレッシャーを減らせれば」と思いを語った。
温さんは今年初頭に同書を出版。同書は発売から2日足らずで緊急増刷するほどの好調な売れ行きを見せた。先日には国際母語デー(2月21日)に合わせて総統府に招かれ、頼清徳(らいせいとく)総統と交互に台湾語の詩を朗読した。
温さんは1999年生まれ。同年代ではほとんどの人が台湾語をあまり話せないと明かす。温さん自身は子供の頃から台湾語に触れられる環境にあったものの、聞き取りができるだけで、家族から台湾語を話すことを強要されることもなかった。
台湾語を学び始めたのは中学生の頃。もともと言語学習に興味があった温さんは、台湾語が台湾の人にとってなじみのある言語であるにもかかわらず、これほどまでに距離を感じることを不思議に思うとともに、インターネット上で台湾語学習に関する情報が多く出回り始めてきたことに驚き、台湾語が非常に興味深い言語であることに気づいた。
温さんは大学2年の時に台湾語学習に関するアカウント「学台語 ohtaigi」をインスタグラムで開設。真に台湾語の世界に浸るようになったのはこの頃からだ。今では16万9000人のフォロワーを抱える。
温さんは、ネットで台湾語の創作物を紹介するようになったのは、母語に「お返し」をしたいと思ったからだと話す。ニューメディアの力によって、若い世代や普段華語(中国語)を使うのに慣れている人に、台湾語が現代生活の中でも極めて強い生命力と芸術としての浸透力を持っていることを伝えられればと願う。
台湾語学習がある種の負担やプレッシャーになるべきではないと温さんは語る。母語を詩という形で、よりロマンチックに人々の視界に改めて入り込ませ、台湾語の優美な語彙(ごい)を掘り起こすことで、人々が持つ「流暢に話せない」「ださい」といった台湾語に対する心理的プレッシャーを解消しようとしている。多くの人が自身と同じように台湾語を学び、取り戻せるよう期待を寄せた。