(台北、ワシントン中央社)米国務省のピゴット副報道官は米東部時間1日、中国が先月下旬に台湾周辺で実施した大規模な軍事演習について、「不必要に緊張を高めている」と批判する声明を発表した。林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は台湾時間2日、深い感謝を表明した。
中国軍は先月29日、台湾周辺での大規模な軍事演習の実施を発表。30日には実弾射撃も行い、国防部(国防省)によると、中国福建省から台湾の北や南西の海域に向けてロケット弾27発が発射された。
ピゴット氏は、中国による台湾および地域内の他国に対する軍事活動や主張は、不必要に緊張を高めていると指摘。「われわれは北京に対し、自制を保ち、台湾への軍事的圧力を停止し、有意義な対話に取り組むよう強く求める」とした上で、「台湾海峡の平和と安定を支持し、武力や威圧による一方的な現状変更に反対する」との姿勢を示した。
外交部(外務省)は米国務省の声明について、日本やフィリピン、欧州連合(EU)、オーストラリアなどに続き、「理念の近い国が台湾海峡の平和と安定への支持を明確に示すもの」だとし、林氏が歓迎と謝意を示したと明らかにした。
また、国連憲章が武力の行使を禁止していることに触れた上で、「この原則は台湾海峡および第1列島線周辺の海域にも適用される」と言及。台湾は今後も米国や理念が近い国々と連携し、ルールに基づく国際秩序を守り、世界および地域の平和、安定、繁栄の促進に共に取り組んでいくとの方針を示した。

