(台北中央社)戒厳令下の1980年に台北市内で起きた未解決事件「林義雄一家殺害事件」への関心が高まっている。これに対し、公文書の管理などを担う国家発展委員会档案管理局は25日、同局がウェブ上で運営する「アーカイブス・アクセス・サービス」(国家档案資訊網)では、事件の関連キーワードを検索すると1373件の目録が該当するとし、利用申請が可能だと紹介した。
事件では、民主化を訴えるデモの参加者と警察が衝突した79年の「美麗島事件」でデモに関与して逮捕された林義雄氏の家族が殺傷された。政府機関が2020年以降に公表した報告書では、警察側の捜査のずさんさや重大な過失が指摘されている。
今月に入り、事件を題材に製作された台湾映画「世紀血案」の出演者が不適切な発言をしたり、製作過程に問題があったことが明るみになったりし、社会からの関心が高まった。
档案管理局は報道資料を通じ、政治的公文書の収集と公開を進めており、すでに46万件以上の目録を同サービス上で公表していると説明。情報機関の国家安全局から今月23日までに移管された公文書5万1133件については、優先して公開に向けた作業を行い、遅くても5月末までには目録を公表するとした。この5万件余りの中にも、事件の関連資料がある可能性があるとしている。
また、政治的公文書は民主主義発展の貴重な記録だとし、「公開は最大限、制限は最小限」の原則の下で公文書の収集や整理、公開を継続的かつ積極的に進めており、96%以上がすでにデジタル化を終えたと強調。公開を加速させ、過去の政権による人権侵害や真相究明を目指す「移行期正義」の促進を着実に進めるとした。
公文書利用の申請方法を説明する動画も公開している。