(台北中央社)台湾初の国産潜水艦試作艦「海鯤」について、海軍司令部参謀長の邱俊栄中将は10日、試験の進度は2カ月以上遅れているものの、潜水航行試験の準備を積極的に行っているとし、建造を担う台湾国際造船(台船)に対しては契約履行を適切に監督し、潜水艦国産化の目標を達成すると語った。
海鯤は当初、今年11月に海軍へ引き渡される予定だったが、遅れが生じている。台船は先月28日、海上での浮上航行試験を終えたと発表していた。
邱中将は、海鯤は今月5日にドックに入り、全ての装備の整備を行ったと説明。海軍は台船の調整作業を支援、監督したと語った。
引き渡しの遅れに伴う違約金については、引き渡し条件を満たした後、遅延日数を算出し、当初の契約に基づき、台船への未払い金の中から差し引くとした。
潜水航行試験に関しては「大幅に先延ばしになることはないだろう」との見方を示した。