(台北中央社)卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)は28日の記者会見で、改造内閣の一部顔触れをお披露目し、「行動革新AI内閣2.0」の始動を宣言した。メンバーには行動を加速させ、積極的に課題に取り組み、実感を伴う行政運営を行うよう求めたとし、国民の期待に応えていく姿勢を示した。
行政院は27日、改造内閣の顔触れを発表。経済部(経済省)、衛生福利部(保健省)、数位発展部(デジタル発展省)、国家発展委員会の4部会(省庁)のトップを刷新する他、行政院秘書長、副秘書長、5部会の政務次長と副主任委員(副大臣)を入れ替える。来月9日に発足する運動部(スポーツ省)の部長(大臣)と次長の人事も発表した。
内閣改造を巡っては、最大野党・国民党の立法委員(国会議員)に対する大規模リコール(解職請求)投票の結果が判明した23日夜、頼清徳(らいせいとく)総統が人事調整を進める考えを示していた。リコール投票は先月26日と今月23日の2回に分け、計31人を対象に実施されたが、いずれも不成立だった。
野党からは改造内閣人事に対し、部長級の入れ替えが次長・副主任委員級より少ないとの批判が上がっている。これについて卓氏は、配置調整は新たなチームを作るものであり、小さな調整ではないとの考えを示し、新たなチームに時間を与えるよう人々に呼びかけた。
「行動革新AI内閣」は「積極的な行動と革新的な思考を持つチームを作る」との頼総統の考えの下、昨年5月20日の頼政権発足に伴い、卓氏を行政院長として始動した。