(台北中央社)国軍が20日早朝に南部・屏東県九鵬基地で実施した実弾射撃演習で、地対空誘導弾「パトリオット(PAC2)」1発が発射から数秒後に空中で爆発したと大手紙、自由時報が報じた。空軍は空中爆発について、同日夕現在でコメントをしていない。軍当局者は、関連の原因は調査中だとし、今回発生した状況については今後の改善策に反映するとしている。
軍が実施したのは定例の「海空精密ミサイル射撃」訓練。今年は空軍が主催し、19日から2日間にわたって行われた。自由時報によれば、20日午前5時ごろに発射した1発目のPAC2が空中を飛行して約4秒後に爆発した。1分後に発射された2発目は正常に飛行したという。
空軍司令部は20日正午過ぎに発表した報道資料で、今年度の海空精密ミサイル射撃訓練について、各種の弾薬は想定のシナリオに基づいて全て使用完了したと説明。今回の実弾射撃訓練は部隊の実戦化訓練を検証し、国軍全体の作戦能力を確保することを目的に、即応態勢のモデルを採用し、手順通りの訓練を排したとした。PAC2の空中爆発については言及していない。