(台北中央社)民進党主席(党首)を兼務する頼清徳(らいせいとく)総統は10日、台北市内で開かれた党青年局の集会に出席した。8日夜に青森県東方沖を震源としてマグニチュード(M)7.5の地震が発生した際に、台湾人観光客が宿泊先のホテルのテレビを必死に支える姿が日本のインターネット上で称賛されたことに触れ、台湾人と日本の関係の良さが見て取れるとし、「われわれの絆がいかに深いかを十分に示すものだ」と述べた。
民進党青年局は今年4月に発足。5月には台湾を訪問した自民党青年局と交流した他、10月には日本を訪れ、各政党の国会議員らと面会した。
頼総統は、青年局メンバーが台湾と日本の交流だけでなく、民進党と自民党、その他の政党との関係を増進させ、互いに学び合うことに期待を寄せた。
また、この日が世界人権デーであることにも言及し、日本との協力や交流を強化し、人権保護を推進していく姿勢を示した。
集会には日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の片山和之台北事務所代表(大使に相当)も出席した。片山氏は「現在の日台関係は歴史上、最も良好な状態だと言える」と述べ、民進党青年局の設立に伴い、特に若い世代で日台交流がさらに活発になり、信頼関係もより一層強固になるよう期待を示した。