(台北中央社)台湾を訪問中の小林鷹之元経済安全保障担当相は26日午後、台北市内で報道陣の取材に応じ、前日に行った頼清徳(らいせいとく)総統との面会では「相当突っ込んだ、率直なやりとり」ができたと述べた。
頼総統との面会は予定時間を大幅に超過して1時間半に及んだと説明。日台関係を進める方法や、経済安全保障に関するやりとりを具体的に行えたと振り返った。頼総統からは、インド太平洋地域における平和と繁栄において日本のリーダーシップに強く期待していると伝えられ、心に刺さったと話した。
訪台の目的は、日台間の①歴史の絆②経済の絆③心と心の絆─の三つの絆を強めるためだとし、「いかなる時であっても台湾を孤立させない」との思いも込められていると語った。
台湾が構築を目指す非レッドサプライチェーン(中国に依存しない供給網)については、日本の経済安保政策と「非常に方向性を共有している部分がある」とした上で、その推進について頼総統や韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)らと意見交換ができたと成果を強調した。
(田中宏樹)