(台東中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は21日、東部・台東県内の陸海空軍の各部隊を視察し、春節(旧正月、今年は今月29日)を前に兵士を激励した。空軍第7戦術戦闘機連隊では昼食会に参加してあいさつし「われわれは平和を他人の善意に託すことはできない」「目まぐるしく変化する脅威と挑戦に立ち向かう中では、自らの実力に頼る平和だけが真の平和だ」と語った。
頼氏は、視察の目的は平時の訓練の様子を理解することだけでなく、さらに重要なのは持ち場を離れることなく国家の安全を守る国軍の兵士に対し、人々を代表して感謝することだと述べた。視察を通じて、陸海空軍の兵士に対して大きな信頼を寄せたと話した。
また、中国共産党は台湾に対する野心を諦めておらず、近年はさらに武力攻撃と判断しにくい手段で圧力を加える「グレーゾーン作戦」を強化しており、巨大な挑戦となっていると言及。最近の権威主義国家の合流は国際秩序に重大な影響を及ぼしているとした上で、台湾は地域の平和や安定の維持に力を注ぎ、世界の民主主義や平和、繁栄の守り手になると述べた。
さらに春節に勤務する兵士に対し、休憩の際に家族や友人、特に両親に電話をかけて新年のあいさつをするよう「命令を下す」とし、ユーモアを交えてねぎらいの言葉をかけた。
頼氏はこの日、同連隊訪問に先立って陸軍台東地区指揮部と海軍富岡レーダーサイトも訪れた。演習を視察したり、艦艇で任務に当たる兵士と通信したりした。