台湾で活動する画家7人の写生作品を紹介する展覧会「楽しむスケッチー台湾近代美術の光景を訪ねて」が、東京銀座のギャラリー、思文閣銀座で開催されている。東京都現代美術館で開催中の台湾近代芸術を紹介する展覧会「共時的星叢――時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし」に合わせた企画で、写生作品だけでなく、制作過程を記録した映像や台湾の近代美術の形成に関わった日本人画家の作品も展示している。
紹介されているのは陳尚謙さん、邱瑋祥さん、胡嘉慶さん、林銓居さん、蔡宗祐さん、楊馥安さん、楊立さんの作品と日本統治時代に活躍した石川寅治や西郷弧月の作品。
キュレーターを務めた台湾美術史研究家の劉錡豫さんは、「台湾と日本のキュレーターによる共同調査と研究を基に、思文閣が現代の台湾の画家を招き、台湾における近代美術の風景表現の軌跡を改めてたどった」と説明。同じくキュレーターを務めた金沢美術工芸大学の金島隆弘准教授は、「過去の画家が見た台湾と、現在の作家が見つめる台湾の間を往復することで、新たな角度から台湾における近代美術に触れると同時に、これまでとは少し異なる視点から日本の近代美術を眺め直すきっかけにもなる」と語っている。
展示は9月17日まで。ギャラリーの開廊時間は午前10時から午後6時まで(日曜休廊)。
(編集:齊藤啓介)
