北部・新北市八里区の工場で、猫の救出劇があった。通報を受けて、工場の経営者や職員と共に救出に取り組んだ同市政府動物保護防疫処が30日、報道資料で紹介した。
工場で勤める林さんは、2階の床下から聞こえる猫の鳴き声を耳にし、猫が自力で脱出できなくなっているのではと心配して同処に通報。現場に到着した同処の職員は、工場の職員と共に床板を2層にわたって取り外すも、猫は見つからなかった。その後、工場の1階に行って再び鳴き声の出どころを探し、ガラス扉と壁の間の空間にいることを突き止めた。
工場を経営する女性は、扉を壊そうと即決。だが猫は逃げ回り、最終的にはオフィスの壁を切り開いて救出に成功した。
救出されたのは子猫。外傷はなく元気な様子で、ミルクを与えるとすぐに飲み干したという。経営者の女性に引き取られることとなった。
同処は動物の救助には危険が伴うと指摘。専用ダイヤルに電話が入れば、できるだけ早く職員を現場に派遣するとした。
(編集:田中宏樹)

