東部・台東県の一部で砂ぼこりが発生し、住民が悲鳴を上げている。県内を流れる卑南溪の防塵設備が9月の台風18号の影響による大雨で流されてしまったことに加え、北東からの季節風が吹いたことが原因。県は22日、設備の修復を急ぐと発表した。
台東県と北隣の花蓮県には、二つの山脈に挟まれた平原「花東縱谷」がある。季節風は台東県池上郷の周辺から花東縱谷に吹き込み、卑南溪沿いの砂を巻き上げている。台東市の市街地も砂が舞っている状態だ。
取材に応じた住民は「オートバイに乗れば口の中は砂だらけ。目も不快だ」と不満を口にした。他の住民も「これが台東人の日常だ」「我が家は砂ぼこりの被災家庭だ」「また口に土が入った」などと話していた。
県環境保護局は防塵設備の修復について、開始から2週間がたっており、すでに8割は完成していると説明。市民のためにもできるだけ早く終わらせたいとの考えを示している。