台湾では暑い日が続いている。台北市立動物園は動物たちが暑さで体調を崩さないよう、小粒の氷をつくることができる製氷器を購入した。細かく砕いた氷の中に入った餌を提供することで、動物の暮らしを豊かにするとともに、その体温を下げることを図る。
中央気象署(気象庁)が10日に発表した今後1週間の予報によれば、太平洋高気圧が強まる影響で向こう1週間にかけて各地で32~35度まで気温が上がる見通し。一部では38度になる恐れもあるという。
同園は毎年のように夏には野菜や果物が入った氷を動物たちにプレンゼントしてきた。長年続けてきたこともあり、大きい氷を作るのに時間がかかることから、同園は今年、クラッシュアイスメーカーを購入し、動物たちにさまざまな刺激を与えようとしている。
同園は11日、クラッシュアイスに入った餌を食べたツキノワグマやコツメカワウソの様子を紹介した。クマの「黒輪」にはバナナやリンゴ、スイカ、パイナップルなどの果物が入った「かき氷」が提供された。優れた嗅覚を持つは黒輪は果物の匂いがすると、強くてしなやかな前肢で小さな氷の山を探索したり、あぐらをかいて地面に座り、満足げに食べたりしたとか。
魚が大好物のコツメカワウソの「橘子」と「艾斯」は「魚入りのおにぎり」が与えられた。飼育員によれば、二匹は前足でクラッシュアイスを掘り下げ、魚を見つけると、池の中に持っていってそれを食べてまるで「水中パーティー」を開いているようだ。