来年3月に開幕する野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第6回大会。米アリゾナ州で開催中の予選B組で中国が3連敗し、本戦出場を逃した。このため、先月下旬に予選A組を突破した台湾が来年3月、東京ドームでの1次リーグC組に組み込まれる公算が大きいとみられる。台湾の野球ファンや報道関係者の間で「大谷翔平選手との初対決が実現するかも」との期待感が高まっている。
1次リーグC組には、日本、韓国、オーストラリア、チェコの他に、予選を勝ち抜く1チームも出場する。台湾時間6日現在、予選を通過したのは台湾、中米ニカラグア、南米コロンビアの3チーム。最後の1枠は米東部時間6日夜のドイツ対ブラジル戦の勝者に与えられる。
予選突破チームの組分けがまだ発表されていないが、突破4チームのうちアジアのチームは台湾だけであることや、1次リーグ各組の開催地でアジアにあるのはC組の東京の1カ所しかないこともあり、台湾はC組に加えられる可能性が高いとされる。
台湾のWBC本戦出場は2006年の第1回大会以来6大会連続。成績は13年第3回大会の8強入りが最高だった。東京ドームで同年3月8日に行われた2次リーグの日本戦は延長十回の末、3-4の1点差で敗れたが、今も記憶に残る好勝負だ。