中部・台中市の観光名所、武陵農場にはニュートンゆかりのリンゴの木が5本栽培されている。すでに500円玉ほどの実をたくさん付けており、同農場はサルによる食害対策が奏功したと喜びを示した。
同農場によれば、ニュートンが万有引力を発見したリンゴの木は英国国立物理学研究所で保護・育成されている。1964年、同研究所から日本に苗木が送られ、最初は東京大学で栽培されたが、後に、秋田県果樹試験場で接ぎ木された。北東部・宜蘭にある宜蘭東区ロータリークラブが同試験場と友好関係にあるのがきっかけで台湾に導入され、2007年に同農場に移植された。
せっかく育てたリンゴなのに、これまではほとんどサルに食べられてしまうため、農場側は昨年から対策としてパトロールを実施。今年はようやく、5本とも実がつくことができるようになったとしている。
大きさは台湾の10元玉ほど小さく、味も渋くて酸っぱいことから主に観賞用だという。