(台中中央社)中部・台中市政府農業局は21日、持続可能な農業をテーマにしたシンポジウムを開いた。岩手県や台中の農畜・食品産業の関係者らが技術交流を行うなどした。
農業局によると、シンポジウムでは環境保護と高品質の農産品をいかに融合させ、経済と生態系のバランスを保つかに重点が置かれた。持続可能な農業の新たな形が模索されると共に、岩手県が取り組んだ経験が紹介されたという。
産業振興を促進する団体、台中市工商発展投資策進会の黄于珊総幹事は、台中では地元で生産された良質な豚肉や青果、米などを選ぶなど、食品の安全性や持続可能な低炭素社会への取り組みを重視するレストランがますます多くなっていると説明。食材の輸送コストや二酸化炭素排出量を減らして消費者や供給元、生産者の互恵関係を築いており、シンポジウムでもその取り組みに触れられたと語った。
台中市政府農業局の林春良簡任技正(上級技師)は、台湾と日本は農業分野で深い交流、協力の基礎があるとした上で、技術交流や経験の紹介を通じて、より多くの創造性を刺激し、商品価値を向上させたいと述べた。