中華民国野球協会によれば、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が先月25日、野球の国際大会「プレミア12」決勝で使われた一塁ベースを台湾に空輸直送した。試合を締めくくった記念として持ち帰るのを忘れてしまった一塁手、朱育賢の望みがかなうことになった。
同大会は昨年11月下旬、東京ドームで2次リーグと3位決定戦・決勝が開催された。決勝では台湾は4-0で日本を下し初優勝を飾った。優勝を記念して仲間のギリギラウ・コンクアン(捕手)が二塁ベースを、林家正(同)が三塁ベースをそれぞれ台湾に持ち帰ったが、九回裏1死一塁の場面で、1人でダブルプレーを完成させて勝利に貢献した朱育賢内野手が一塁ベースを持ち帰るのを忘れてしまい、帰国後も終始心にかけていたという。
このため、同協会の辜仲諒理事長はWBSCに交渉。肝心の一塁ベースがこうして同協会に無事届くことができた。