(台北中央社)台新国際商業銀行(台新銀行)を傘下に持つ台新ホールディングス(台新金控)と山口県が21日、半導体分野などでの産業交流促進に関する覚書を締結した。台新HDの呉東亮董事長(会長)と山口県の村岡嗣政知事が、台北市内で署名した。
呉氏は、半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本県に工場を開設したことが、九州経済圏を投資のホットスポットへと押し上げたとした上で、九州に隣接する山口県は政治的な資源や地理的なメリットに富んでいると言及。覚書の締結が台新HDと山口県の協力の起点となるだけでなく、九州を含んだ三者それぞれに利益をもたらし、台日協力の新たな模範となることにも期待していると話した。
村岡氏は、覚書が同県の半導体産業拡大を加速させるだろうとコメント。県と台湾の企業による協力の発展にも期待を寄せた。
台新銀行は2016年に東京支店を開設。昨年4月には新たに福岡に出張所を設けた。