(台北中央社)昨年日本が条件付きで輸入を認めた台湾産の養殖魚「竜虎ハタ」が、西日本鉄道の観光列車「ザ・レールキッチン・チクゴ」の春メニューで食材として利用されるなど、同社グループが運営する複数の施設で提供されることが分かった。24日には陳駿季(ちんしゅんき)農業部長(農業相)と西鉄の林田浩一社長が面会し、今後の協力深化について話し合った。
竜虎ハタは今月5日、日本に初めて出荷された。西鉄によれば、同列車では3月6日から6月1日まで、コース料理の中で提供する。また3月8日から同23日までは、にしてつストアのスーパー28店舗で弁当や切り身を販売する他、同グループが運営するホテルのレストランでも特別メニューを提供する予定。
農業部(農業省)国際事務司によると林田社長は、台湾産バナナやパイナップルなど協力品目拡大に意欲を示したという。
陳部長は、国際獣疫事務局(WOAH)が今年5月にも台湾を豚熱(CSF)洗浄国として承認する可能性があると説明。国際事務司は、西鉄グループが台湾産生鮮豚肉を購入する可能性があるとした他、すでに4~5社の企業と購入について話し合ったとして、今後の対日輸出に期待を示した。