(台南中央社)乗組員8人全員が中国籍の貨物船が、台湾本島と台湾海峡の離島、澎湖を結ぶ海底ケーブルを断線させた疑いが持たれている問題で、台湾台南地方法院(地裁)は27日、ケーブルを損傷させて政府や社会の機能に影響を与えたなどとして、船長の勾留を決めた。
貨物船は25日、ケーブルを断線させた疑いで海洋委員会海巡署(海上保安庁)に拿捕(だほ)された。船長は台湾台南地方検察署(地検)の取り調べに対し、容疑を否認。地検は地裁に対し勾留を申し立てていた。
地裁は、他の容疑者の供述や関連の証拠などから、船長が電信管理法に違反した嫌疑は重大だと指摘。台湾に居住地がなく、逃亡の恐れがある上、罪は重く、社会治安に一定の危害をもたらす恐れがあると判断し、勾留と接見・通信の禁止を決めた。
その他の乗組員7人は居住や出国、出港が制限され、監視下に置かれている。検察側は引き続き貨物船がケーブルを断線させた経緯と原因を調べている。