(ロンドン中央社)英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」(EIU)が26日に発表した2024年の民主主義指数報告で、台湾は世界12位になったことが分かった。前回より2ランク後退したが、アジア最高位だった。
同指数は06年から発表されており、今回は世界167カ国・地域が対象となった。「選挙過程と多元性」、「政府機能」、「政治参加」、「政治文化」、「市民の自由度」の五つのカテゴリーを評価し、点数に応じて各国・地域を「完全な民主主義」、「欠陥ある民主主義」、「混合政治体制」、「独裁政治体制」に分類する。総合スコアの満点は10点。
台湾は22年に最高得点の8.99点を記録。前回は8.92点だったが、今回は8.78点となった。各カテゴリーの評価は「選挙過程と多元性」が10点、「政府機能」が8.57点、「政治参加」が7.78点、「政治文化」が8.13点、「市民の自由度」が9.41点で、「完全な民主主義」とされた。
エコノミストの分析によると、世界の平均スコアは5.17点で、前回の5.23点を下回り、06年以降で最も低かった。また世界では6.6%の人だけが「完全な民主主義」の国・地域に暮らしており、10年前の12.5%よりほぼ半減したと指摘。世界の5人に2人が独裁政治体制の下で暮らしているという。
総合スコアは、16年連続でトップのノルウェーが9.81点。日本が8.48点(世界16位)、ウクライナが4.9点(同92位)、中国が2.11点(同145位)、ロシアが2.03点(同150位)だった。