(金門中央社)中国福建省に近い離島・金門県で国軍の訓練施設として使われていた「賈村営区」が、修復を経て戦闘技術の体験施設として生まれ変わり、27日に運用開始を記念する式典が行われた。かつての国軍の訓練場の風貌を再現し、一般に開放される。
金門国家公園管理処によれば、賈村営区は南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)が設けた集落を模倣して国軍が1970年代に整備した訓練施設。修復後の体験施設には射撃場や毒ガス体験室、家屋捜索エリア、地下トンネルなどがある。
式典に出席した内政部(内務省)国家公園署の王成機署長は、金門国家公園管理処が2022年から金門県政府と計画を進め、昨年12月に修復が完了したと説明。今後も軍事遺跡の保存や活性化を続け、県と観光客誘致で協力していければと話した。
同県の李文良副県長は、将来、サバイバルゲームなどでの活用を計画できれば、さらなる発展が期待できるだろうと述べた。