(雲林中央社)中部・雲林県虎尾鎮で27日、日本統治時代に建設された建物7棟の修繕工事が始まった。県政府は、県内における古い町並みの再生プロジェクトの第1弾だとした上で、周辺の名所と合わせた観光振興に期待を寄せている。
県政府城郷発展処の林長造処長は、修繕されるのは昭和期に建てられた英国調の建物で、台湾における建築様式の転換期の代表作でもあると説明。周辺には伝統人形劇「布袋戯」(ポテヒ)の博物館「布袋戯館」や文化施設「雲林故事館」などの歴史建築があり、修繕後にはさらに多くの観光客が訪れるとし、これをきっかけに県内の別の地域でも古い町並みの再生が行われるのを望むと語った。
修繕にかかる費用は1034万台湾元(約4700万円)で、一部は住民が負担した他、文化部(文化省)や内政部(内務省)、県政府なども710万元(約3200万円)を補助した。完成は11月末の予定。