(台北中央社)国防部(国防省)は26日、中国が国際的な慣例に反し、事前通告なしに南部・高雄、屏東沖約40カイリ(約74キロ)地点を演習区域に設定し、射撃訓練を行うと発表したとして、強く非難した。即座に陸海空の兵力を派遣し、監視と警戒を行い、適切に対処したとしている。
国防部は、航空機や船舶の安全に重大な危険をもたらすだけでなく、地域の安全保障と安定に対する公然の挑発だと批判。中国の行為は、相互尊重と繁栄の共同構築などを目指す平和共存の原則に完全に背くものだと強調した。
またこの日午前8時42分から「殲11」戦闘機や「空警500」早期警戒機など中国の主力・補助戦闘機や無人機延べ32機が台湾海峡周辺で活動したと発表。うち延べ22機が台湾海峡の暗黙のライン「中間線」やその延長線を越え、台湾北部や南西の空域に進入したと明らかにした。
国軍は引き続き戦争準備に取り組み、台湾海峡周辺の情勢を厳密に把握し、国防と安全保障を確保するとしている。