(東京中央社)来月に開幕する第20回大阪アジアン映画祭の中核となるコンペティション部門に入選された13作品が14日、発表され、台湾からは「イェンとアイリー」(小雁与呉愛麗)と「我が家の事」(我家的事)の2作品が選ばれた。
「イェンとアイリー」はトム・リン(林書宇)監督の新作で、母と娘の複雑な関係を描く。昨年10月には第29回釜山国際映画祭でキム・ジソク賞を受賞した。「我が家の事」はパン・カーイン(潘客印)監督による初長編作品で、ごく普通の家族の歴史に引き継がれる秘密によって苦しみ、引き裂かれ、再び結ばれる姿を家族それぞれの視点から丁寧かつ滑稽に描く。
特別注視部門では、ジュリアン・チョウ(周美豫)監督が手掛けて、妖艶な女性の出現で幸せな家族にほころびが出始める「ブラインド・ラブ 失明」(失明)が選出された。
同映画祭では文化部(文化省)の協力で特集企画「台湾:電影ルネッサンス2025」が組まれ、「イェンとアイリー」、「我が家の事」、「ブラインド・ラブ 失明」の3作に加え、チャン・ゾンジェ(江宗傑)監督の「晩風」、ヤン・ヤーチェ(楊雅喆)監督の「破浪男女」、ヤン・リン(楊羚)監督の「寂しい猫とカップケーキ」(寂寞猫蛋糕)、ジョン・スー(徐漢強)監督の「鬼才の道」(鬼才之道)の計7作が上映される。
同映画祭は3月14日から23日まで開催される。コンペティション部門の受賞作品は最終日の23日に発表される。