(東京中央社)台北市の国立歴史博物館(史博館)と東京都の東京大学総合研究博物館(UMUT)が共催し、台湾のランを巡る台日の学術的ストーリーをひもとく特別展「台湾蘭花百姿―東京展」が15日、東京・丸の内のインターメディアテクで始まった。史博館の洪世佑館長は、科学、文化、歴史、芸術の分野や国境を越えた展示だとし、来場者には異なった面と視点から楽しんでほしいとアピールした。
14日にはオープニングセレモニーが行われ、洪館長や台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの曽鈐竜センター長らが出席した。
洪館長は同展について、2024年に史博館とUMUTが締結した学術交流協定の一環として行われたと説明。18年から昨年まで改修工事のため休館していた史博館としては、再開後初の花に関する展示になると語った。
UMUTの西秋良宏館長は、ランの研究は台湾だけでなく、東大でも行われているとし、過去から現在までの日本と台湾の研究者のまなざしや、その美しさに引かれたアーティストらの営みを紹介しているとあいさつした。
インターメディアテクでの展示は6月8日まで。今年の夏休みには台湾でも開催する予定。