(台北中央社)日本向けに自主制作した台湾観光PRのミュージックビデオ(MV)で注目を浴びたシンガーソングライターのサンディー(黄小玫)さんがNK/T細胞リンパ腫のため死去した。34歳だった。関係者が15日、明らかにした。
サンディーさんは2018年、台湾の魅力を自作の日本語曲に乗せて紹介する動画「台湾で会おうね!」をインターネット上に投稿し、話題を集めた。その後も南部・屏東県や嘉義市、北部・基隆市、中部・南投県、交通部観光署(観光庁)などと協力し、中国語や日本語、英語でMVや楽曲を制作して台湾観光PRに貢献した他、19年には阪神電鉄とコラボレーションしたMV「阪神電車で行こうよ!」を発表し、台湾向けの日本観光PRにも一役買った。
関係者によれば、サンディーさんは治療中も前向きな人生観を保ち、勇敢に病と闘っていたという。関係者は、サンディーさんは台湾を深く愛し続けていたとし、「この美しい土地は彼女にインスピレーションを与えた。人の心を深くつかむ無数のMVを生み出させ、台湾を全世界のより多くの人に紹介した」とつづった。
サンディーさんは中部・台中出身。小学6年まで台湾で暮らし、その後は大学卒業までカナダで過ごした。幼少期に日本のアニメに親しみ、大学時代には交換留学で東京に半年滞在した。2018年に中央社のインタビューに応じた際、「台湾で会おうね!」を制作した理由について、「台湾が好きだから台湾の特色を伝えたかった」と語っていた。