(台北中央社)台湾のユニー(立栄)航空が、東部・花蓮県の花蓮空港を発着する国内線について、利用者数の低迷を理由に運航停止を申請していたことが分かった。マンダリン(華信)航空も同様の申請をしており、交通部(交通省)は18日、同部民用航空局(民航局)が専門的な見地と市場の実情に基づいて下す判断を尊重するとの立場を示した。
マンダリン航空は花蓮―中部・台中線と花蓮―南部・高雄線、ユニー航空は花蓮―台北(松山)線をそれぞれ運航しているが、いずれも運航停止を申請した。民航局が現在、審査を進めている。
新型コロナウイルス禍以降、台湾の航空路線の利用状況は、国際線で急速に回復し、台湾本島と離島を結ぶ国内線も感染拡大前の水準に近づいている。一方、花蓮発着の国内線は低迷が続く。民航局の統計によれば、2023~25年の平均搭乗率は、花蓮―台北線が36%、花蓮―高雄線が37%、花蓮―台中線が44%だったという。
交通部は、24年末から補助、航空業者に増便を促すなどして利用改善を図っていたものの、利用客を呼び込むには至らず、今年上半期の花蓮―台北線の搭乗率は24%になっていたという。またいずれの路線も今年の夏休みの搭乗率は他の国内線と比べて低い水準だったとした。
また、花蓮発着の路線がなくなった場合、災害発生時に航空輸送による支援が受けられなくなり、観光客の花蓮訪問意欲にも影響するのではないかと懸念する声が上がっている。これについて交通部は、「ライフライン」の維持は政府の責任だと強調。緊急事態が発生した際には、陸、海、空を組み合わせた輸送態勢を行えるよう準備していると説明し、理解を求めた。