(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の史哲(してつ)董事長(会長)は4日、立法院(国会)交通委員会に出席し、先月に発生した大規模な輸送障害について改めて謝罪した。今後、短、中、長期の3段階で目標を設定してメンテナンス作業や緊急対応体制の強化を実施していくとし、2000億台湾元(約1兆円)を超える設備投資も検討していると述べた。
高鉄は5月25日、信号関係の異常により、ほぼ終日にわたって北行き・南行きそれぞれ毎時3本の各駅停車のみを走らせる臨時ダイヤで運行した。
高鉄は異常について、同日午前4時半ごろに中部・苗栗県内でポイントを制御する装置の電源モジュールを交換したことに起因していると説明している。電源モジュールの交換は2024年から順次実施しているもので、全線にある458個のうちすでに約370個の交換が済んでおり、異常が起きたのは今回が初めてだったという。
史氏は短期目標としてトラブルの根本的な原因究明を挙げ、中期目標は夜間の重要メンテナンス作業と、異常発生時の対応スピードの強化だとした。
長期目標については、信号や電力、車両、線路などの運行システムの全面的な点検だと説明。システムの耐用年数は35年であるところ、すでに運転開始から20年以上がたっているとし、2000億元を超える設備投資を行って重要設備の更新を前倒しで実施することも検討していると話した。
高鉄は書面報告を通じ、2025年中に起きた、高鉄の責に帰す30分以上の遅延は3回のみだったとした。