(台北中央社)中国信託商業銀行を傘下に持つ中国信託(CTBC)フィナンシャルホールディングス(中国信託金控)は26日、新光フィナンシャルホールディングス(新光金控)の株式取得に関する計画書を金融監督管理委員会(金融庁に相当)に届け出たと発表した。同委も同日午後、届け出を受け取ったと明らかにした。
新光FHを巡っては、台新ホールディングス(台新金控)を存続会社としての吸収合併が計画されており、両社は22日、それぞれ取締役会を開き、合併案を決議。だが中国信託FHは23日、1314億台湾元(約5960億円)で新光FHの株式の51%を取得すると決定した。
金融持ち株会社に関する法律では、金融持ち株会社が株式公開買い付け(TOB)を実施する場合、主務機関に投資事業の申請を行い、許可を得る必要がある。金融監督管理委員会に申請が届いた翌日から15営業日以内に反対表明がない場合、許可されたと見なされる。
資産規模5位の新光FHの買収が実現すれば、同3位の中国信託FHは台湾最大の金融持ち株会社となる。同13位の台新HDは新光FHの吸収合併により、同4位となる見通し。