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新造の海洋調査船2隻が進水 頼総統「海域環境把握してこそ国の安全守れる」/台湾

2026/08/11 19:05
命名・進水式が行われた海洋調査船の「澄波102」(左)、「澄波101」=8月11日、高雄市
命名・進水式が行われた海洋調査船の「澄波102」(左)、「澄波101」=8月11日、高雄市

(高雄中央社)南部・高雄市の国家海洋研究院は11日、同市の台湾国際造船で、新造した海洋調査船2隻の命名・進水式を実施した。頼清徳(らいせいとく)総統は、海域の環境を把握し、情勢認識力を強化してこそ、国家の安全を守ることができ、グレーゾーン作戦に立ち向かう自信と実力を持てると語った。

新造されたのは100トン級と300トン級の調査船。それぞれ「澄波101」、「澄波102」と命名された。日本統治時代に活躍し、国民党政権が市民を弾圧した1947年の2・28事件で命を落とした画家の陳澄波にちなむ名称で、海洋委員会所管の船舶としては初めて人名が付けられた。

同研究院によると、澄波101は極浅水域の海洋生態調査に取り組み、澄波102は海底地形測量や海象・水文調査の他、台湾灘、離島などの海域におけるデータ収集を行う。

頼総統は、調査によって蓄積された観測データは、海洋保全や防災、気候変動への適応、産業発展、政府の政策決定を支援し、台湾の海洋ガバナンスと災害対応力を引き続き向上させると強調した。

また、国家レベルの海洋レーダー観測網を引き続き整備し、海域の安全監視と政策決定の支援力を強化するとした。さらに、今後は4000トン級調査船の建造を推進して、近海から大洋までをカバーする調査船隊を構築するとともに、調査研究や人材育成、データ共有を統合し、台湾の海洋科学研究体制をより充実させたいと語った。

海洋委員会の管碧玲(かんへきれい)主任委員(大臣に相当)は、中国の研究船や調査船が台湾周辺の海域に頻出し、嫌がらせの性質を持つ海洋観測とデータ収集を行っていると指摘。「自らの海は自ら調査し、自らのデータは自らが把握し、自らの海洋は誰よりも理解していることが今特に重要だ」と述べた。

その上で、「海洋安全保障の第一歩は海を知ることだ」と力説。地形や水文、海流、長期的に蓄積されたデータは、平時には海洋科学研究の基礎となる一方、安全保障上の問題に直面した際には、国家が海洋情勢を把握するための重要な基盤になるとし、「海を知れば知るほど海を守る能力も高まる」と主張した。

(張已亷/編集:齊藤啓介)

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