(台北中央社)国軍が5日から実施している定例軍事演習「漢光42号」の実動演習は10日夜から11日未明にかけ、台北市の台北松山空港周辺で憲兵予備役旅団による反空挺(くうてい)作戦訓練が行われた。周辺道路を封鎖した上で空包射撃が行われ、現場では銃声が響き、白煙が立ち込めた。
訓練は中国軍が大きな妨害を受けることなく諸作戦を遂行できる「航空優勢」を確保し、特殊工作員による浸透や破壊、無人機による偵察、襲撃などを通じて、松山空港へ空から部隊を投入する空挺作戦を展開し、防衛態勢を破壊しようとする事態を想定。予備役旅団の歩兵大隊が防護任務や友軍部隊の支援などを遂行し、敵軍が包囲網から逃げるのを防ぐ訓練を実施した。
訓練は10日午後9時ごろから始まった。周辺道路には臨戦訓練を終えた予備役兵が配置され、遮蔽(しゃへい)物を利用して警戒に当たった。また現役幹部が予備役兵に警戒態勢を指導する様子や、現場を視察する数人の外国人が私服の軍関係者と話をする姿が確認された。
空港を南北に貫く幹線道路の地下道では、憲兵が午後10時から南北両端の出入り口を遮断。コンクリート防護柵や対戦車障害物、鉄条網、大型土のう、道路を封鎖するための観光バスなどが設置された。また対戦車地雷も配置された。
同10時30分ごろには別の場所でも道路の一部を封鎖し、障害物を設置。銃を構えた憲兵が敵軍の警戒に当たった。その後予備役兵が現役幹部の支援を受け、歩兵が持つ銃の弾倉を交換する訓練を実施した。
同11時47分ごろからは中国軍との交戦をシミュレーションした空包射撃が行われた。訓練内容に関する事前通知は行われなかったため、窓を開けて周囲の様子を確認する周辺住民の姿が見られた。無人機による監視、偵察支援も実施された他、トンネル南側の集合住宅の屋上にも部隊が配置された。
訓練は、11日午前0時30分ごろに終了した。憲兵指揮部は今回の訓練について、予備役部隊の動員編成や臨戦訓練、防衛作戦力を検証するとともに、友軍部隊との連携や統合運用の効果の強化を図れると説明している。