国民党政権が市民を弾圧した1947年の2・28事件から79年を迎えた2月28日、台北市の二二八国家記念館には、昨年の同日を上回る2000人以上が足を運んだ。「台湾史の学び直し」がブームになっていることもあり、若い世代が目立った。
学び直しブームの背景には、戒厳令下の1980年に起きた未解決事件「林義雄一家殺害事件」を題材に製作された映画「世紀血案」がある。出演者の不適切な発言や製作過程での問題が先月に露呈し、社会からの関心が高まり、SNSなどで議論を呼んだ。
記念館の1階と2階で異なる特別展が開催されており、1階では1990年代から収集されてきた2・28事件に関するオーラルヒストリー(口述歴史)を取り上げている。藍士博館長は、多くの証言は現在の若者に広く知られているわけではないが、展示エリアに入れば先人の努力と勇気に感動し、より多くの人に物語を伝えたくなるだろうと話した。
また、2階では2・28事件と当時の高校生をテーマにした展示を行っていると紹介。高校生が示した勇気と情熱も、歴史の中で見過ごされるべきではないと語った。
藍館長は、今日の自由と民主主義は事件の影響を受けた人々の犠牲の上に成り立っていると言及。より多くの人が事件への理解を深めるよう期待を寄せた。

