(台北中央社)昨年の地震で大きな被害を受けた東部・花蓮県と石川県の能登地方の工芸品を紹介する展示会が台北市内の百貨店で開かれている。100点を超える工芸品が一堂に会し、震災に負けない工芸家たちの不屈の精神と復興のエネルギーを示している。
台湾の宗教団体、仏教慈済慈善事業基金会が主催した。日本からは8組の工芸家とそのブランドが出展。展示品には輪島塗や珠洲焼、穴水町の木製品などが含まれる。花蓮からは、陶芸家の彭雅美さんや工芸家の陳淑燕さんらが参加した。
13日に開幕式が行われた。キュレーターの孟祥莉さんは、能登地方の伝統工芸品は地震で甚大な被害を受け、花蓮も多くの災害を経験したとした上で、重要なのは両地の人々が再び立ち上がったことだと紹介した。
式典では輪島塗の職人、前田安孝さんが輪島塗の代表的な装飾技法の一つ「沈金」について手さばきを披露した。
遠東SOGO台北復興館で26日まで。慈済基金会の顔博文執行長(CEO)によれば、中部・台中市での開催も予定しているという。