20世紀初頭に海外に持ち出され、現在はスウェーデンの世界文化博物館が所蔵している台湾原住民(先住民)族パイワン族に関する文物が、今年10月に南部・屏東県獅子郷の文物陳列館で開かれる特別展で展示される予定だ。17日には衣服や生活用品など48点が獅子郷に到着した。
「祖先が所有していた48点の品々よ、お帰りなさい」と喜びを示した朱宏恩郷長は、3年前に博物館側と連絡を取り、各方面の研究や調査を経て、文物が南パイワン族のものであることと確認されたと説明。品々が戻ってきたことは感動的だとし、特別展を通じて過去と対話し、若い世代に自らのルーツを知ってもらうと共に、文化復興に努力し、獅子郷に暮らす人々に尊厳をもたらしてほしいと語った。
特別展は文物の展示やガイドツアー、記録映像などを通じて、文物と現在の集落との間で対話と共鳴を深めるとしている。