ドリンクスタンドで購入した加糖のウーロン茶を習慣的に毎日2杯飲んでいた20代の台湾人男性が、急性腎盂(じんう)腎炎に感染してその後敗血症となり、集中治療室で治療を受けていたことが13日、中部・台中市の李綜合病院の発表で分かった。
同医院の黄品叡医師によると、男性は発熱を繰り返し、寒気を感じたため同医院を受診。検査の結果、右の腎臓から1ミリの大きさの結石が二つ見つかった他、右の腎臓が肥大していたという。男性は当初「気分は悪くない」と話していたものの、その後意識不明になり、集中治療室に収容された。
黄医師は、急性腎盂腎炎は比較的よく見られる上部尿路感染症だとしながらも、日常的に水を飲まずに甘い飲み物だけを飲み、尿を我慢しがちだったことから結石ができたと推測。症状を軽く見ていたため、重症化したとみている。
男性は飲食店で毎日12時間勤務していた。職場が高温になるため、出勤前に加糖のウーロン茶を2杯購入し、喉が渇いた時に飲んでいた。また忙しいことから日常的にトイレに行くことを我慢していたとみられる。発熱前には血尿も出ていた。
治療を受け回復した男性は「まさか水を飲まないことが原因で病気になり、その上一度は死にかけることになるなんて」とした上で、反省の弁を述べている。