女性の足に布を巻き、足を意図的に小さくする纏足(てんそく)に関する文物を紹介する特別展が、台北市の北投文物館で10日から開催される。当時の女性の美と痛みを伝える。
特別展は同館と医師で纏足関連文物の収集家、柯基生さんが共同で企画し、11月16日まで開催。台湾と中国・福建省南部の視点から、纏足女性の日用品や補助器具、靴、映像などを展示する。
1994年にも同館と台湾で初めての纏足に関する企画展を開催した柯さんは「纏足は美の儀式だけでなく、矛盾の感情の歴史だった」と語る。同館の洪侃館長は、「纏足は権力と社会の変化の縮図だ」とした上で、「開かれた心と寛容な姿勢で、中国の歴史における独特な文化を再考してもらいたい」と語った。