台湾の10年間の社会運動の発展を探るドキュメンタリー映画「民主、練習中」が台湾で製作された。2014年のひまわり学生運動から、国会職権関連法案を巡って市民が大規模な抗議活動を行った昨年の「青鳥行動」までの歩みを記録し、台湾の民主主義の物語を次の世代の人々に届ける。
同作は、ひまわり学生運動に参加した複数の青年が故郷に戻って地方選挙に身を投じる姿を記録した。監督はヤン・チェンシン(楊正欣)。ヨウ・ホイチェン(游恵貞)がプロデューサーを務める。同作の準備には3年以上を費やした。
11日に開かれた記者会見に出席したヤン監督によると、同作のフェイスブックページは、投稿が事前の通知もなく削除されるという事態に見舞われたという。ヤン監督は、大衆の力で民主主義を守れるよう願う気持ちを示した。
同作は台湾で今年公開される予定。製作陣は同作の上映と台湾全土での巡回講座開催に向け、クラウドファンディングを実施している。製作陣は記者会見で「台湾の民主主義や言論の自由を支持するなら、同作のフェイスブックページに引き続き注目し、投稿をシェアしてほしい」と呼びかけた。