(台北中央社)日本統治時代に品種改良を経て誕生した「蓬莱米」の命名から今年で100年を迎えたのを記念し、台北市郊外にある景勝地の陽明山・竹子湖で今年4月に植えられたコメの収穫が26日、行われた。農業部(農業省)の胡忠一(こちゅういち)政務次長は同日の記者会見で、日本は昨年、1万2500トンの台湾米を輸入したとし、そのおいしさをアピールした。
胡次長は、日本人は台湾統治の初期、在来米を食べ慣れず、日本の品種を台湾に持ち込んで栽培を試みたと説明。「中村種」は1920年代に竹子湖で試験栽培に成功した後、徐々に台湾各地で栽培されるようになり、26年に台湾で栽培に成功した日本の品種のコメが「蓬莱米」と名付けられたと語った。
また、その後も改良が続けられ、「亀治」と「神力」を交配させた「台中65号」は収穫量が多く、良質なコメとして59年以前は台湾で栽培面積が最大の品種だったと紹介。「台農67号」は台風や病虫害に強い品種として79~98年に主力品種として栽培されるなど、台湾米の品種は改良が続けられ、収穫量の多さだけでなく、栽培のしやすさや風味も重視されるようになったと述べた。
現在栽培されている水稲の6割以上を占めるのは「台南11号」で、台湾米の輸出の主力品種だとし、日本人からもおいしいと好評を得ていると強調。また2010年ごろから栽培が広まった「高雄147号」は、粒が大きいだけでなく、品質も良く、タロイモのような香りがし、日本のコメ品評会でも2度入賞していると品質の高さをアピールした。
会場では紹介された5種類のコメの試食も行われた。
農業部は、台湾の稲作の発展は、エスニックグループや時代を超えた技術交流の輝かしい歴史だとするとともに、各時代の専門家のたゆまぬ努力によって、台湾の人々の食生活のニーズが満たされてきたとし、この香りが次の百年にも引き継がれることを願うとしている。