(屏東中央社)中華郵政は20日、観光地として多くの観光客が訪れる南部・屏東県の離島・小琉球の郵便局で、外貨5種類の両替サービスを開始した。米ドル、日本円、ユーロ、人民元、香港ドルを取り扱う。増加する外国人観光客の利便性向上を図る。
小琉球は台湾で唯一のサンゴ礁でできた島。マリンスポーツを楽しめる他、周辺の海域は豊かな生態系で知られ、ウミガメと出会うこともできる。小琉球を管轄する大鵬湾国家風景区管理処の統計によれば、小琉球を訪れた外国人旅行者は2023年には2万7119人だったが、24年には6万6432人に増加した。
同管理処によれば、これまで島内には外貨の両替を取り扱う金融機関はなかった。そのため、外国人旅行者が島内で支払いをする際に不便が生じていたという。
両替サービスを行うのは琉球郵局。同管理処は、両替サービスの提供は外国人旅行者の観光体験をよりスムーズにするだけでなく、現地の事業者の収益拡大や観光産業の発展に寄与すると説明。外国人観光客に優しい取り組みを引き続き進めることで、小琉球をより魅力的な低炭素海洋観光の景勝地にしていくとした。