(台東中央社)かつて台湾鉄路(台鉄)の優等列車「光華号」として運用され、東部・台東県台東市の旧台東駅で保存されていた鉄道車両DR2050型車両の修繕作業が完了し、4月30日には子供たちを招いて現地への再搬入を祝う記念式典が開かれた。県政府は、文化保存の重要な成果であるだけでなく、整備が進められている旧駅特区の目玉として、観光と文化の両面での価値向上につなげたいとしている。
旧台東駅は2001年に廃止されたが、跡地では一部の鉄道関連施設が残されて観光スポットになっており、周辺の再整備も進められている。
饒慶鈴(じょうけいれい)県長は光華号について、台湾鉄道文化の象徴であるだけでなく、多くの台東人にとって幼少期の思い出になっているだろうと紹介。保存車両は、長年屋外に置かれていたため、老朽化や塗装の剥がれ、さびが見られていたとした上で、国家鉄道博物館準備処(台北市)による専門的考証と確認を経て、現役時代の上部が白、下部が黄色の塗装を復刻し、細部に至るまで当時の様子を忠実に再現したと述べた。
また、旧駅特区では第2期工事や商業施設、歩道などの整備が行われているとし、今年の夏休み前には完了するとの見通しを示した。
県政府行政処は旧駅特区について、100年以上の歴史を持ち、台東の重要な文化資産かつ都市発展の柱の一つだと強調。歴史の連続性と現代的な活力を兼ね備えた公共空間にすると説明している。