(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は6日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の隅修三会長と総統府で面会した。4月に予定していたアフリカ南部エスワティニ(旧スワジランド)訪問を中国の圧力を背景に延期した際、日本政府が航空の安全確保の重要性に言及したことや与野党の国会議員から中国を非難する発言があったことなどに触れ、「最も深い謝意」を表明した。
頼総統のエスワティニ訪問は当初、先月22日の出発を予定していたが、中国の圧力を背景に、通過国のセーシェル、モーリシャス、マダガスカルが専用機の飛行許可を取り消したため、出発を見合わせた。頼総統は今月1日、台湾に派遣されたエスワティニの専用機で同国に向かい、2日に到着。5日に台湾に戻った。今回の訪問は事前には公表されなかった。
エスワティニ訪問の見合わせを受け、木原稔官房長官は先月23日、一般論として「航空の安全と保安という国際社会の共通利益を確保していくことは重要」だと言及。「そのために全ての関係国において透明性を持った運用がなされることが重要」だとの考えを示した。自民党や日本維新の会の国会議員らも、SNSで台湾を支持する立場を表明し、中国の圧力を批判した。
頼総統は隅氏との会談で、日本政府が国際社会の場で台湾海峡の平和と安定の重要性に繰り返し言及していることに改めて感謝の意を示した。3月の日米首脳会談後に米ホワイトハウスが発表した「ファクトシート」で、台湾海峡の平和と安定の重要性に言及されたことや、4月のエスワティニ訪問延期時に日本政府や与野党の国会議員から台湾に関心を寄せる発言があったことに触れ、「日本政府と国会が、台湾を固く支持する立場と行動によって、地域の安定への日本の固い約束を示したことに対し、台湾の人々を代表して改めて最も深い感謝を表明する」と述べた。