(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄)は16日、車内に大型液晶ディスプレーを新設した車両の運行を正式に始めた。今後車内設備を段階的に更新する予定だとしている。
液晶ディスプレーは国産で、従来のLED表示器と置き換える形で設置した。情報表示部分のサイズはこれまでと比べて約5倍になり、車内のどこからでも見やすくなった。
車外に向けて行き先などを表示するLED表示器も、従来の3色からフルカラーのタイプに変更した。また窓のカーテンは遮光率をこれまでの67%から92~95%に向上させた。太陽光による熱の発生を抑えて車内温度の上昇を防ぎ、空調の省エネルギー化に寄与するとしている。台湾のさまざまな在来種の植物をモチーフに葉脈をイメージしたデザインで、乗客に大自然の親しみやすい雰囲気を感じてもらえるようにした。
今後はトイレも更新を行う方針。洗面台は機能的なものにし、柔らかな光の照明や滑りにくい床材なども取り入れるとしている。