(雲林、彰化、台北中央社)台湾で広く信仰される航海の女神「媽祖」を祭る中部・苗栗県の白沙屯拱天宮と同・台中市の大甲鎮瀾宮が20日現在、それぞれ大規模な宗教行事を開催している。いずれも媽祖の像を乗せたみこしが1週間以上にわたって練り歩くもので、参加者は数十万人規模に上る。一方でトラブルも発生し、鎮瀾宮の媽祖巡行ではもみ合いによる逮捕者も出ている。
白沙屯拱天宮の行事は「白沙屯媽祖進香」、大甲鎮瀾宮の行事は「大甲媽祖繞境進香」として国の重要民俗に指定されている。
白沙屯媽祖進香は13日未明に出発し、16日に北港朝天宮(雲林県)に到着した。20日午後に拱天宮に帰着する予定。大甲媽祖繞境進香は17日夜に始まった。20日午後に目的地の新港奉天宮(南部・嘉義県)に着き、26日に鎮瀾宮に戻る。
今年は双方の日程が重なったため、みこし同士が対面する期待が高まっていた。だが神意で経路が決まるとされている拱天宮のみこしは、鎮瀾宮とは異なるルートを選び、実現しなかった。
18日夜には、鎮瀾宮の隊列が中部・彰化県内を練り歩いていたところ、一部の市民と警察が衝突した。警察官3人が負傷し、20日までに4人が逮捕された。彰化県警察局によると、みこしの受け入れを巡るトラブルに警察が介入した際、もみ合いが起きたという。
また、台湾鉄路の通霄―新埔間(いずれも苗栗県)では20日朝、白沙屯媽祖進香の参加者が放ったとみられる爆竹のくずが架線に引っかかった。この影響で、一時的に単線で双方向運行を行い、一部の列車に遅れが生じた。