(台北中央社)49人が死亡、200人以上が負傷した2021年の台湾鉄路(台鉄)の特急列車、タロコ(太魯閣)号脱線事故から2日で5年がたった。陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、事故車両が保存されている北部・桃園市内の車両基地で献花し、台鉄に対し引き続き標準作業手順書(SOP)の順守を徹底するよう呼びかけた。
事故は線路脇で行われていた工事の関係車両が線路上に転落し、走行してきたタロコ号と衝突した。車両基地では陳部長の他、台鉄の鄭光遠(ていこうえん)董事長(会長)、犠牲者の遺族らも献花した。
台鉄では最近、SOPを順守されていなかったとみられる事故が相次いでいる。陳部長は、深刻に受け止め、過失があれば厳正に処分すべきだと指摘。台鉄は多くの旅客を輸送する任務を担っており、安全に妥協の余地はないとした上で、全職員が最高基準で安全確保に取り組む必要があるとした。
また責任を追及する文化の構築が不可欠だと強調。管理や監督、執行の各段階で問題が起きた際に責任の所在を明確にすることだけが、管理を形骸化させず、制度に本来の役割を発揮させられると語った。
その上で、社会は台鉄に繰り返し改善の機会を与えており、交通部(交通省)も引き続き制度面や資源面で支援するとし、より高い基準と専門性、強い責任感で安全確保に取り組むよう求めた。
新型のディーゼル機関車や電気機関車が順次導入されることについては、車両更新や整備技術の転換に対応するため、職員の訓練プログラムを整え、現役職員が新技術や新設備に適応できるよう支援し、整備力を強化する方針を示した。