(台中中央社)中部・台中市政府警察局和平分局大棟派出所には、数匹の野良猫がたびたびやって来る。山間部にある同派出所では以前、ヘビが頻繁に出没していたが、猫に餌付けを始めるとヘビの数がたちまち少なくなったという。一方、同市政府農業局は、猫と野生動物の衝突を減らすよう派出所に指導する予定だとしている。
記者が派出所を訪れると、給水機の上で眠っている猫が目についた。辺りを見回すと、塀の上には茶色の猫が、植木鉢の上にはしま模様の猫がいた。
以前はヘビが年に50~60匹ほど現れていた。壁の隙間や階段の上から出てくるたびに職員は驚き、我慢の限界を迎えていた。だが猫たちが派出所に出入りするようになると、ヘビを捕まえるようになり、ヘビの出没は半減した。
また派出所長の謝濬紘さんは、朝に出勤して扉を開けると数匹のネズミが横たわっていることがあり、後になって猫がくわえて持ってきたものだと分かったと語る。他の職員は、猫は時たま獲物を「分け与えて」くれたり、餌と交換してほしがったりするのだと話した。
一方、野生動物の生態系に影響が出るとの懸念も出ている。これに対し和平分局は、山間部の自然の食物連鎖に人為的には干渉すべきではなく、一部の派出所は山林に囲まれていることから、警察官は普段から山林資源や野生動物の保護を積極的に呼びかけているとの見解を示した。
市農業局は、派出所にヘビが現れた場合、同局に連絡をしてほしいと説明。捕まえて安全な場所に移動させることで、生態バランスを保つとした。