(台北中央社)農業部(農業省)は24日、離島・金門県のブタや豚肉製品の県外への搬出を禁止する措置を解除したと発表した。県内の海岸に漂着したブタの死体からアフリカ豚熱(ASF)の陽性反応が確認されたことを受け、17日から搬出が禁止されていた。1週間、新たな感染が見られなかったため、解除された。
ASF中央災害対策センターの17日の発表によれば、ブタの死体は14日に発見された。県の担当者が採取した検体に対してPCR検査を行ったところ、ASFの陽性反応が確認された。ウイルスの遺伝子配列は、中国で流行しているASFのものと100%一致していた。同センターは、同県が九竜江など中国福建省の川の河口に近いため、ブタの死体が「時折漂着する」としている。
県動植物防疫所の樊德正所長は、今後も海上保安機関と連携してブタ死体の漂着に迅速に対応し、養豚の安全性確保に努めるとしている。