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台湾の航空6社、病休取得を人事評価対象外にすると一致 エバーCAの乗務後死亡受け

2025/10/19 16:39
台北松山空港に駐機するチャイナエアライン(中華航空、手前)とエバー(長栄)航空の旅客機=中央社資料写真
台北松山空港に駐機するチャイナエアライン(中華航空、手前)とエバー(長栄)航空の旅客機=中央社資料写真

(台北中央社)エバー(長栄)航空の客室乗務員(CA)が国際線乗務後に死亡した問題で、台湾では航空業界の労働環境への関心が高まっている。労働部(労働省)は17日、同社を含む国内の航空会社6社を招集して会議を開き、6社は社員の病気休暇や生理休暇の取得を人事評価に反映させないなどの方針で一致した。

交通部(交通省)民用航空局やエバー航空によれば、亡くなったCAは先月25日、イタリア・ミラノから桃園空港(北部・桃園市)に到着。空港内で医師の診察を受け、翌日には北部・新北市内の病院を受診した。その後、中部・台中市内の病院に転院したが、今月10日に死亡した。死因は明らかにされていない。

事態はSNSへの投稿で明るみに出た。投稿によれば、CAは乗務中に体調不良を訴えたり、桃園空港到着後に救急車を呼ぶよう依頼したりしたものの、適切な対応や支援が得られなかったという。

同部労働条件・雇用平等司(局)の黄琦雅司長は、会議では、従業員が病気やけがをした場合、無理に出勤することを奨励しないことや、心身の健康確保の観点から人事評価やシフト管理の規定を改善する方針などで一致したと説明。各社は従業員が恐れずに休暇を申請できる仕組みを作るにも意欲を示したとした。

会議には民用航空局の担当者も出席した。黄氏は、従業員の勤務状況は飛行の安全にも関わるとの認識を、出席者全員が共有したと述べた。

会議に出席した航空会社はエバー航空の他、チャイナエアライン(中華航空)、マンダリン(華信)航空、ユニー(立栄)航空、スターラックス(星宇)航空、タイガーエア台湾。

(呉欣紜/編集:田中宏樹)

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